受診後

受診後のステップ

  • 書類の確認:

    受診後サマリー(AVS)や受け取ったその他の書類を確認しましょう。同行した友人や家族がいれば、話し合って重要な情報を見落としていないか確認してください。

  • 処方薬を受け取る:

    新しく薬が処方された場合は、薬局で受け取り、指示どおりに服用してください。

  • 治療計画に従う:

    医師の指示に従い、薬の服用・生活習慣の改善・食事や運動の制限などをしっかり守ってください。

  • 記録を保管する:

    症状、薬、検査結果の記録をご自身で保管し、次回の受診時に医師と共有できるようにしてください。一部の医療システムでは、マイチャート(MyChart)のようなオンライン患者ポータルを提供しており、デジタルで記録にアクセスできます。その場合は、医師のオンライン患者ポータルにログインして、診察記録の確認、検査結果のチェック、フォローアップメッセージの送信を行いましょう。

  • 質問があれば連絡する:

    重要な質問を忘れたことに気づいたり、説明が必要になったりした場合は、遠慮せずにクリニックに電話してください。

  • 健康状態を監視する:

    新しい症状や薬の副作用に注意を払い、緊急時に医療機関を受診する、または911に電話するタイミングを知っておきましょう。

  • 他の人とコミュニケーションを取る:

    学んだことについて家族や友人と話し、回復や推奨された変更についてサポートを求めましょう。

請求と支払い

療費の請求は、医療機関・保険会社・あなた自身の3者の間で段階的に進みます。受診直後に自己負担金(コペイ)の最初の請求書を受け取る場合がありますが、残りの残高の最終請求書は、保険が請求を処理した後、通常数週間から数ヶ月後に届きます。

  • 請求と支払いのタイムライン

    • 医師が請求を提出する:医療提供者のオフィスは、受けたサービスをリストにした請求(Claim)を作成し、保険会社に提出します。これには数週間かかることがあります。

    • 保険が請求を審査する:保険会社は、「裁定(Adjudication)」と呼ばれるプロセスで、あなたの保険契約と照らし合わせて請求を審査し、どこまで補償するかを決定します。これには30日から90日以上かかる場合があります。

    • 給付金明細書(EOB)を受け取る:これは、補償されたサービス、支払われた金額、あなたが支払うべき金額を詳述した保険会社からの明細書です。EOBは請求書ではありません。

    • 残高の請求書を受け取る:保険金の支払いが計上された後、医師のオフィスは免責金額(デダクタブル)、自己負担額(コペイ)、または定率自己負担(コインシュアランス)など、残りの残高についての明細書をあなたに送付します。

  • 医療費の請求書を読み、確認する方法

    • 支払う前に、必ず医療提供者からの請求書と保険会社からのEOBを比較してください。

    • 個人情報の確認: 氏名、住所、保険の詳細が正しいことを確認します。

    • 日付とサービスの確認: サービスの日付と、リストされているサービスや備品を実際に受けたことを確認します。

    • 請求額の確認:

      • 合計請求額:医療提供者が請求した全額。

      • 許容額:保険がそのサービスに対して支払う最大金額。

      • 調整額:医療提供者が保険会社との間で合意した割引額。

      • 患者負担額:保険の支払い後にあなたが支払う義務のある金額。

      • 明細付き請求書を要求する: 請求書に詳細がない場合は、医療提供者に連絡し、各サービスと備品が個別にリストされたより具体的な明細付きのバージョンを求めてください。

医療費が支払えない場合の対処法

医療費を支払うことができない場合でも、取立て(Collections)などの悪影響を避けるための選択肢があります。

  • 請求額の交渉: 経理部門に電話し、特にすぐに支払える場合により低い金額を受け入れてもらえないか尋ねます。

  • 支払い計画の設定:多くの医療機関は、負担の少ない利息なしの月々の支払い計画を組むことに応じてくれます。

  • 経済的援助を申請する: 多くの非営利病院は、対象となる患者「慈善医療」を提供しています。病院名と「financial assistance(経済的援助)」で検索して、その方針を見つけてください。

  • 援助プログラムを探す: 団体が医療費を賄うための助成金やその他の財政援助を提供している場合があります。

  • 擁護者を雇う: 高額または複雑な請求の場合は、医療費請求擁護者を雇い、あなたに代わって交渉してもらうことを検討してください。

これは米国の医療制度を効果的に活用するための出発点となる情報です。実際の経験は個々の状況によって異なります。しかし、最善の医療を確保するためには、自身の健康に対して主体的に関わり、医療提供者との明確なコミュニケーションを図ることが重要です。